『舟を編む』という映画

 

 

横浜いのちの電話主催で上映された『舟を編む』(三浦しをん原作)。

 

関内ホールにて観賞してきました。

 

第37回日本アカデミー賞6部門を受賞した作品です。

 

ストーリーはこんな感じです。

 

 

 

 

出版社の営業部に務める馬締光也(松田龍平)は、真面目すぎて成績の悪い変わり者。

 

 

営業部内では冴えず浮いた存在である。

 

 

しかし言葉に対する天才的なセンスを見い出され、辞書編集部に異動となる。

 

 

今を生きる辞書を目指している「大渡海」は、見出し語が24万語。完成まで15年かかる。

 

 

個性の強い曲者ぞろいの中で、馬締は辞書編集の作業にのめり込み自分の世界に没頭する。

 

 

 

 

 

ある日、ひょんなことから出会った運命の女性、林香具矢(宮崎あおい)に一目惚れする。

 

 

なんとかして自分の思いを彼女に伝えたい馬締。

 

 

言葉のプロなのになかなかふさわしい言葉が思い浮かばず苦悩する。

 

 

そんな中、会社の方針が変わり、「大渡海」の完成に暗雲が立ち込める…。

 

 

 

 

15年後。

 

 

辞書編集部を取りしきる馬締の姿があった。

 

 

幾多の苦労を重ねた甲斐があり、晴れて「大渡海」が見事に完成。

 

 

念願の出版に漕ぎ着けたのだ。

 

 

 

 

 

馬締の恋も成就する。

 

 

そして結婚。

 

 

香具矢との夫婦生活。

 

 

不器用な夫を支えるけなげな香具矢。

 

 

そんな妻をやさしく思いやる馬締。

 

 

二人のほのぼのとしたしあわせな時間が、ゆっくりと流れていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

感じたこと。

 

人間にはやはり向き不向き、合う合わないがあるということだろうか。

 

この映画を観てあらためて気づかされた。

 

異動先である辞書編集部の馬締は、まさに水を得た魚のようだった。

 

 

なんだかイキイキとしている。

 

不器用だけど一生懸命な姿が美しい。

 

真面目にがんばる人は、こんなにも格好よくて面白くて魅力的なのだ。

 

 

 

適材適所という言葉がある。

 

人それぞれ誰しも「生きる場所」があるのかもしれない。

 

追い求め続ければ、きっと見つかるような気がする。

 

ぼくは曲がりなりにもいっぱしの心理カウンセラー。

 

苦節何年いや何十年?

 

ようやくここに辿り着けたという感じ。

 

果たしておさまる所におさまったのだろうか。

 

何はともあれ今の自分の仕事を大切にしてゆきたいと思っている。