インナーチェンジングセラピーとは      ~性格が変わる心理療法~

 

 

 

 

 今となっては不都合な幼少期の古い決断を、今ここで新しく決断し直します。

 

 

たとえば、自分に自信がない、人に気後れする、劣等感がある、自分はダメな人間だ、と訴える人がいます。

 

 

このような人たちは、子供の頃、親や先生や周囲の大人たちにあまり褒められた記憶がありません。

 

 

テストで悪い点を取ると、価値のない人間のように言われたり、何かにつけて否定されて育ちました。

 

 

当時、我慢していた未処理の感情を今ここで感じてもらいます。悲しい気持ちや腹が立つ気持ちや恐い気持ちをを消化します。

 

 

そして、わたしはダメな人間なんかではない、何もできなくても生きる価値のある存在なんだ、ありのままの自分でいいんだ、と再決断するのです。

 

 

決断の集まりが性格です。

 

 

だから、この療法を受けると、性格を変えることも可能なのです。

 

 

自分が変われば、ふしぎと周囲の反応も変化するようです。

 

  

カウンセリング後は、おだやかな表情に変わり、「スッキリと爽快感を感じた」という多くの体感者の声がきかれます。

 

 

ただ聴くだけでもなく、アドバイスするわけでもありません。

 

 

とてもシンプルな問題解決型の心理療法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

≪こんな症状に効果アリ≫

 

 

・うつ病 ・摂食障害 ・ドキドキ、ソワソワ ・人の目が気になる ・パニック障害 

 

・疎外感 ・敗北感 ・雑談が苦手 ・自分が好きじゃない ・死にたい、消えたい 

 

・イライラ、モヤモヤ ・やる気が出ない ・窮屈な感じ ・子供が可愛いと思えない 

 

・人の集まりの中が苦痛 ・暗い性格 ・孤独感 ・幸せになってはいけない気がする 

 

・嫉妬深い ・人に気を使い過ぎて疲れる ・人見知り ・離人感 ・すぐ焦ってしまう

 

・近所づきあいが煩わしい ・人が信じられない ・いい人すぎる ・家事が面倒くさい

 

・恋人と別れてつらい ・ペットロス ・無気力 ・よく遅刻する ・転職を繰り返す 

 

・すぐ不安になる ・人の思惑が気になる ・生きている実感がない ・女性、男性が苦手

 

・すぐ落ち込む ・PTSD ・死別後、前に進めない ・潔癖症 ・ワーカーホリック 

 

・人と比較してしまう ・人前で緊張、あがり症 ・ギャンブル依存、 買い物依存、

 

 ネット依存、セックス依存 ・過敏性大腸炎 ・強迫観念、強迫行為 ・家庭内暴力 

 

・アトピー性皮膚炎 ・花粉症 ・対人恐怖、視線恐怖、赤面恐怖、醜形恐怖、雑念恐怖、

 

 不完全恐怖、体臭恐怖、乗り物恐怖、確認恐怖 ・ピーターパンシンドローム、

 

 青い鳥症候群、空の巣症候群、思い残し症候群 ・燃え尽き症候群 ・偏頭痛 

 

・リストカット ・手のふるえ ・声が出ない ・DV  ・共依存関係 ・機能不全家族 

 

・ニート、ひきこもり ・アダルトチルドレン ・見捨てられ不安 

 

・その他、心と体にあらわれる様々な症状……。

 

 

 

 

 

 

 

では、ここでカウンセリング事例をいくつか紹介してみましょう。

実際のクライアントとカウンセラーのやりとりです。

参考にしてください。

 

 

症例(1) 『重要であるな』                 20代 女性(大学生)

 

 

人に否定されて取り乱すのをやめたい。大学院の先輩たちや教授に指摘されると、自分が否定されてる感じがして、しどろもどろになってしまう。

「いま目の前に、あなたが小さい頃の両親がいると思ってね」

両親のイスをだす。

「両親に、わたしは重要な人間ですか?とたずねてください」

「わたしは重要な人間ですか?」

「両親は何と反応していますか?」

「勉強して、いい大学に入ったら、重要だと言っている」

「もし、いい大学に入れなかったら?」

「見捨てられそうな気がする」

「ありのままのわたしを認めてほしい、とお願いしごらん」

「ありのままのわたしを認めてください。(沈黙)やっぱり認めてくれない。何度お願いしても認めてくれない気がする」

「いま、どんな気持ちになってる?」

「腹が立つ」

しばらく新聞紙の棒でイスを叩く。

「どう? 怒りはおさまった?」

「少しだけ」

「もっと叩いていいよ」

さらにイスを叩き続ける。

「ちょっと待って。あなたは今、悲しそうな眼をしている。わたしは悲しい、と言ってみて」

「わたしは悲しい」

「どう?」

「うん、悲しい」

「何が悲しい?」

「勉強だけじゃなくて、わたしをちゃんと認めて!」

「両親はどう反応している?」

「認めてくれない」

「認めてくれない両親に、まだお願いする?」

「もういい」

「あなたは、重要な人間ですか?」

「はい。わたしは、重要な人間です」

「何もしなくても?」

「はい。何をしても、何をしなくても重要な人間です」

「その言葉を両親に宣言してみよう」

「わたしは、何をしても、何をしなくても重要な人間です!」

そして両親のイスを背を向けた。

 

 

※ この後、彼女は人から何かを指摘されても、自分が否定されている感じがしなくなり、

  冷静に受け答えができるようになった。

 

 

 

 

 

 

症例(2)  『存在するな』                     50代 女性 

 

 

「物事がうまく運ばなかったり、そのことで人から責められたりすると、もうどうでもいいという投げやりな気分になります」

「どうでもいいとは、具体的にどういうことですか?」

「もう私なんてどうでもいい。(沈黙)人生とか、生きることとか」

「空想してみてください。今、あなたの腕の中に、生まれたばかりの自分を抱っこしています。想像できますか?」

「はい」

「生まれたばかりの綾ちゃんです。かわいい?」

「……(うつむく)」

「その子を床の上に置いてください。目の前のイスはお父さんとお母さんですよ。両親は生まれたばかりの綾ちゃんを見てくれていますか?」

「見ていません」

「見てくれないと、どうなると思いますか?」

「死んでしまう(泣き出す)」

「お父さんとお母さんに、この子を見てもらえるように頼んでみましょうか?」

「お父さん、お母さん、この子を見てください」

「見てくれません。抱き上げてもくれない。このままじゃ死んでしまう。もういい。この子には育ててもらえる価値なんてない。だれか親切な人に面倒を見てもらえればいい」

「これまでもそうやって、面倒を見てくれる人を探してきたのではないですか?」

「そうです(号泣)。でも、見つかりませんでした」

「そのたびにどういう気持ちになりましたか?」

「死にたくなりました」

「まだ同じことを続けたいですか?」

「いやです(泣く)」

「では、どうすればいいですか?」

「この子の面倒は、私が見ます」

「責任を持って面倒を見ることができますか? この子を嫌いになって、また誰かに面倒を見てと言ったりしないですか?」

「しません。私がこの子を責任を持って育てます」

「では、この子にそれを伝えてください」

「私が面倒を見てあげる。おいで(抱き上げる)。あなたには生きる価値がある。愛される価値もある」 

「あなたには、生きる価値がありますか?」

「はい、あります。私には、生きる価値があります!」

 

 

 

 

 

症例(3) 『子供であるな』                     30代 男性

 

 

4ヶ月前に仕事で大きなミスをして以来、憂鬱でやる気が起きなくなった。また食事をしてると、涙が出てしまう。もともと会社でも仕事ができる人で通っていて、同期入社の中でも出世頭だった。

「あなたは、いつもしっかりやっていなければいけないの?」

「はい。しっかりやらなきゃと思います」

「しっかりやれない自分は、ミスをした自分は、どんな存在?」

「見捨てられそうな感じ。寂しい感じがします」

「いつぐらいから、あなたはしっかりやらなきゃと思い続けてきたの?」

「小さい頃から、勉強も家の手伝いもしっかりやらないと」

「いつから、そうし始めてきたの?」

「6才の時から」

「今、6才の頃の自分に身を置いてみてください。何があったの?」

「お父さんとお母さんが離婚した(悲しげな顔で、子供っぽい話し方」

「何が悲しいの?」

「お母さんは妹を連れて出てった。(泣き出す) お母さんと別れたくない。ぼくも連れてってほしい。でも、お母さんにはそう言えないし。ぼくは黙ってる」

「その時、泣かなかったの?」

「……(うなずく)」

「お父さんがお前が良い子にしてたら、お母さんは帰って来るって。だから一生懸命がんばったのに。でも、お母さんは帰って来なかった(声をあげて泣く)。ぼく、がんばってるのに。なんでもやったよ、家の事も。遊ぶのもがまんして。お母さんに会いたいから。迎えに来てほしいから」

「その時、あなたは、ぼくはがんばろう、良い子になろう、と決断したんだね。目の前のお母さんに、帰って来て、とお願いしてみる?」

「お願いしても帰って来ないから、しなくてもいい」

「じゃあ、さようなら、と言って、このお母さんのイスを外に出せるかな」

「…さようなら…(イスを部屋の外に出す)」

「ここに6才のあなたがいます。この子は悲しいのをがまんしなきゃいけないのかな? そして、まだがんばらなきゃいけないのかな?」

「いいえ。もうがまんする必要もないし、がんばる必要もない」

「じゃあ、あなたがやさしい親になって、この子にそれを言ってあげなさい」

「悲しくていいよ(泣く)。もうがまんしなくていいよ。もうがんばらなくていいよ」

 

 

※ 彼はこの3日後、嘘のように憂鬱感が消えたこと、涙が出ることがなくなったこと、仕事

  へのやる気が出てきたことを報告してきた。

 

 

 

 

 

症例(4) 『愛着を感じるな』                    40代 女性

 

 

「3才頃の自分をイメージして、そこに身を置いてみてください。目の前にその頃の両親がいると思ってください。今、あたたかい愛情を感じますか?」(両親のイスを出す)

「両親から愛情なんて感じないし、両親は子供に愛情なんて持っていないです」

「あたたかい愛情を感じないことで、今どんな気持ちになりますか?」

「悲しい。でも仕方ないと思う」

「あなたは、この場面で愛情についてどのように感じますか?」

「わたしは愛情を求めてもつらいだけだし。もう愛情が欲しいとか愛情があたたかいものだとか感じないほうがよいと決断したんです」

「本当は愛されたくないですか?」

「本当は愛されたいです」

「本当にして欲しいことを両親に直接伝えてください」

「わたしを愛してください。わたしを抱きしめてください。もっと愛してほしいです」

「あなたの言葉に、両親はどんな反応をしていますか?」

「やっぱり、わたしなんか愛してくれません」

「今、どんな気持ちを感じますか?」

「恐いです(震えながら)」

「あなたを恐がらせる人たちは、私がやっつけてやる(両親のイスを倒す)。恐かったね。私が理想の親になって守ってあげる(ハグする)。もっと肩の力を抜いてごらん。そう。今度は腕の力を。そして背中の力を抜いてごらん。そう。いま何を感じてる?」

「ホッとした感じ。あたたかい感じ」

「あなたには、安心感を感じる力があるんだね」

両親のイスを起こして。

「愛情を与えてくれなかったこの人たちに、怒りを表わしてごらん」

「(新聞紙の棒でイスを叩き、怒りを出す)」

「今、どんな感じがする?」

「すっきりした感じ」

「両親から愛情を求めないですか?」

「もう求めません」

「もう愛情を求めないのなら、両親に向かってそのことを宣言しなさい」

「もうあなたたちからは、愛情を求めません」

「あなたは愛情の心地よさを感じることができますか?」

「はい。わたしは愛情の心地よさを感じることができます」

「愛情の心地よさとは、どういうものですか?」

「ホッとした感じ。そして安心感です」

「あなたは愛情をどのように感じればよいですか?」

「愛情をくれない人からは求めないが、愛情をくれる人から感じればいいです」

「あなたにとって、愛情は必要なものですか?」

「愛情は心地よい。愛情はわたしにとって大切なものです」

「3才頃の自分を目の前にイメージしてください。(イスを出す) 今度はあなたが理想の親になって、小さいあなたに愛情を与えてみてください」

「(たくさんの愛情表現をする)」

「今、どんな感じがしますか? 安心感を自分の中に感じることができていますか?」

「はい、安心感を感じます」